信和産業＆日本フィジカルアコースティクス
AE法とは、き裂の進行や摩耗、腐食、放電によって発生する、高い周波数をもった音響信号“弾性波”を捉えて、機器や設備の状態を診断する技術のこと。対象物を壊さず、非破壊で評価できるのが大きな特長です。
アコースティック・エミッションは、材料が変形したり、き裂が発生したりする際、材料が内部に蓄えていた歪エネルギーを、高い周波数をもつ音響信号“弾性波”として放出する現象です。この“弾性波”を検出し、評価するAE法によって、材料内の欠陥の進行を非破壊で把握することができます。
非破壊検査の中でも広く知られている方法に超音波探傷検査（UT）があります。超音波探傷検査では、入射した超音波の欠陥での反射を検出して、その欠陥の大きさや位置を評価します。従って、局部的な欠陥しか検出できません。AE法では、き裂の進行等により発生する弾性波を捉えて評価するため、広範囲な欠陥を1つのセンサで検出することができます。
歯車や軸受等のはく離や潤滑不良、軸のき裂進展、メカニカルシールの劣化を評価することが可能
プレス製品やICチップ、射出成形品等の加工中にき裂（割れ）を評価することが可能
AEのエネルギーと溶け込み量に相関。レーザー溶接・アーク溶接・抵抗溶接の良否を評価することが可能
放電現象が生じた場合、変圧器やケーブル、モーターなどを稼働中に監視可能。放電量とAEのエネルギーに相関
腐食進行量とAEのパラメータに相関。タンクや配管、その他の腐食の進行を評価することが可能
橋梁・道路・トンネル等のき裂の進展の評価、および斜面等のき裂、すべりの進行を評価することが可能
AE製品の小型化・無線化によって、複数の評価・測定対象に設置できます。有線では設置が困難な箇所にも使用できて、遠隔監視・遠隔操作も可能に！
現場のAEデータをインターネットで活用できます。製造・設備環境の故障予知、安定運用に寄与します。
信和産業は2015年より、AEの世界的トップメーカーを擁するMISTRASグループの日本法人「日本フィジカルアコースティクス株式会社」と業務提携を行い、AE法の活用によって安全・安心な環境を支援する技術提供に取り組んでいます。2社によるものづくりビジネスによって社会に貢献し、皆様と共にさらなる成長を目指していきます。
「Physical Acoustics Corporation（PAC）」は1978年の創設以来、AEのトップメーカーとしてAE技術において常に世界をリードしてきました。2005年、アメリカ・ニュージャージー州プリンストンにMISTRAS Group,Inc.を設立。世界各地約20箇所にサービス網を持ち、常に世界の最新情報を入手して、最先端のAE法・非破壊検査・試験装置技術を開発しています。
現在、日本フィジカルアコースティクス株式会社は同グループの日本法人として、東京・大阪を拠点に事業を展開。AE関連センサ、システム開発・製造・販売、フィールド試験サービスを世界に展開し、超音波探傷（UT）試験、渦流探傷（ET）試験装置をはじめとする、各種非破壊検査システム、検査治具も提供しています。
産業用・サービスロボットから、ロボットの開発技術、IT、AI技術までロボット社会の実現を促進するあらゆる技術が一同に集う「第1回 ロボデックス -ロボット [開発]・[活用] 展-」に出展いたします。出展社は160社、同時開催される関連15展で2,270社が出展し、日本中・世界中から関連企業・開発者が来場する大規模な展示会です。当社主催のセミナーも開催いたします。ご来場の際は、ぜひ当社ブースにお立ち寄りください。
![第1回 ロボデックス -ロボット [開発]・[活用] 展](img/ae/ae_exhibition_01.png)
最新の製品・技術情報のセミナーを開催！
「ロボット・生産設備の異常検知・故障把握に有効なAE法とは？」
信和産業 & 日本フィジカルアコースティクス
1月18日(水) 14:20 - 14:50 ／ 1月19日(木) 16:00 - 16:30
※無料。事前申込不要。受講ご希望の方は展示会場内の特別スペースまでお越しください。
